CLIP STUDIO PAINT EX (クリスタ)を買って約2年。
タダの同人絵描きオタクの私ですが、クリップスタジオを使って描いた漫画はウン百ページ。
そんな私ですが、まず結論から。
買ってよかった。
これは先に言っておかないと。
商品の良い悪いは個人の考え方や求めるスペックなどによって違います。
どんな機能を求めている人だと買ってよかったと思えるのか。
そこまで見えてくるのが感想とか体験談の醍醐味。
私がどんな経緯でクリップスタジオ購入に至り、どんな理由から買ってよかったと思っているのかお伝えしていきます。
クリップスタジオを買おうと思ったきっかけ
それまで使っていたComicStudio(コミックスタジオ)がバグったから。
これが理由です。
とあるイベントにサークル参加するべくコミックスタジオ(クリップスタジオの先代みたいなソフト)で漫画を描いていたのですが、突如エラーを吐いて強制終了する事件が多発。
保存してない分の作業は全部パァ。
「え?ちょっと待って!!」
いったい何度画面に向かって叫んだだろうか。
それまでの数時間の作業が吹っ飛ぶ恐怖の画面。
締め切りもヤバいのに…!
あまりにもしょっちゅうこの事件が起こるので、これはもはや「早く後継のクリップスタジオに乗り換えろ」というメッセージなのではないかとすら思える状況w
いつ強制終了するのかとビクビクしながら漫画を描いているのも嫌で、コミックスタジオからの乗り換えを決意しました。
イラストソフトどれにすべきか問題
イラストソフトはクリップスタジオのほかにもフォトショップなどさまざまあります。
私も迷いこそしたものの、クリップスタジオにしました。
色んなソフトの体験版を手当たり次第インストールして、一番使いやすかったので。
それまでコミックスタジオを使っていたので当たり前といえば当たり前です。
特殊定規とか、コマ割りとかレイヤーツールとか色々同じ仕様で、これなら締め切り前に乗り換えてもいけるなと思いました。
クリップスタジオならコミックスタジオで使っている「.cst」ファイルの読み込みや、クリップスタジオで使っているトーンや素材を読み込めるというのも大きかったですね。
もっとも、PSDで出力すれば大体のイラストソフトで読み込めるので、大きな問題ではないですけど。
それと、プロでも素人でも漫画描いてる人は大体クリップスタジオ使ってます。
なので、これ使っておけばまあ間違いないだろという謎の信頼もありましたw
実際、この「多くの人が使っている」というのが、クリスタを買ってよかったと思う理由にもつながっているので、次で詳しく説明していきます。
クリップスタジオ買ってよかった思う理由
クリップスタジオ買ってよかったなと思うのはこのへん。
- 動作が安定している(突然落ちないw)
- 初心者や素人にも優しい
- 困った時の解決方法がいっぱい
動作が安定している
これは2年ほど使っての実感ですが、バグとかありません。
強制終了しませんw
別にコミスタ批判したいわけじゃないですw
コミスタはそもそも当時すでにサポートが終了してたか終了宣告されてただかで、私の方がお前いつまで使ってんだって話です。
私が使ってるのはNECのバリュースターのデスクトップPCですが、クリップスタジオ様は止まったり落ちたりすることなく快適に動作してます。
初心者や素人にも優しい
公式のチュートリアルが優しいです。
これはクリップスタジオの先代、イラストスタジオとコミックスタジオの時からずっと思ってますけど、公式のチュートリアルが本当に神。
公式のチュートリアルと同じに操作すればとにかく絵が描けます。
うまい下手はともかくとして、この「自分の力で絵が描けた」「やり方が分かった」という実感はその後の大きなモチベーションにもなるので大事です。
一番最初にどこでつまづくかって、絵のうまい下手じゃない。
インストールしたけど、この後どうすればいいの?
レイヤーって何?
このツール何?
消しゴムどこ?
とか、このへんの超超基本操作が訳分からなくて嫌になります。
チュートリアルはこのへんをしっかり導いてくれる。
私もクリップスタジオ入れてから公式のチュートリアルに助けてもらいました。
コミックスタジオを使っていたとは言っても、自分のやりたいことをどのボタンでどのツール使えばいいのか分からないことは多くありました。
ちなみに、一番最初に私がやったのはインターフェースの色の変更。
この黒を基本とした色合いが初期状態。
コミックスタジオを使っていた私はまずこれに拒否反応がw
見づらい…w
速攻で変えました。
いまもこの白っぽくて、かつ光の反射が厳しくない色合いで使っています。
こういうちょっとしたところが自分好みにできないとか、どうやって変えたらいいか分からないっていうのはストレスになります。
困った時の解決方法がいっぱい
これはユーザー数の多さに感謝です。
クリップスタジオには公式が運営するQ&Aがあります。
困った時に調べると、大体ここで同じ悩みを抱える人がスレ立ててます。
公式や他のユーザーが答えてて、解決法がすぐわかります。
解決のためのオートアクション作ってる人もいます。
オートアクションというのは、ボタン一発押せばやって欲しい操作を自動でやってくれる機能です。
Excelで言うマクロみたいなもので、超便利。
困ったことがあった時に、公式が全部対応するのも現実問題、無理な話。
自分でオートアクション作ってみんなで共有して、みんなハッピー。
いうことができるのはユーザー数の多さのなせる技ですね。
ツイッターで便利機能をつぶやいてる人も多いですし、困った時の解決法や便利機能の情報が手に入りやすいっていうのがかなりありがたいです。
クリップスタジオどれ買うか問題
クリップスタジオにはCLIP STUDIO PAINT EX とCLIP STUDIO PAINT PRO があります。
私は薄い本を作るのが趣味の人です。
漫画の複数ページ管理機能が必要なため、EX一択でした。
また、今すぐやらねばならん原稿があったのでダウンロード版を買いました。
パッケージ版だと商品が届くのを待たないといけないので。
クリップスタジオにはいくつかの種類があります。
EX 2万3千円:イラストも漫画も描ける
すっごい大ざっぱにいうとこんな感じ。
※ちなみに、現在はiPad版とかiPhone版とか月額利用プランとか色々あります。
詳細は公式のラインナップで確認してください。
私が買った当時、月額利用プランはありませんでしたが、仮にあったとしても使わなかったと思います。
実は、フォトショップが当時すでに月額とか年間契約制で、それが面倒だなと思ってました。
クレジットカードの毎月の明細に載ってくるのもうっとうしい。
何かの理由でクレジットカードを解約した時に一緒に支払先変更しないといけないとか、何かと面倒臭い印象でした。
買い切ったほうが色々楽。
ちなみに、コミックスタジオはパッケージ版を買っていて、素材ダウンロード用のCDやらが入った箱一式を未だに捨てられずにいます。
基本的にあまりものを持ちたくない性分なので、クリップスタジオをダウンロード版で買ったのは正解だったなと思います。
クリップスタジオと作ってきた2年間
色々ごちゃごちゃ書きましたが、何といってもクリップスタジオを買ってからいくつも本作って、いくつもイベントにサークル参加して来ました。
色んな思い出や色んな人との出会いがありました。
それが何よりプライスレス。
はじめてデジタルでイラストを描いたのは2010年。
ちなみに、実はイラスタは今も現役で使ってますw
ペンの描き心地が良いんですよ。
そこから数えれば10年。
こんなに長く続くとは思ってませんでした。
実際、他の趣味は途中でやめっちゃったりしてるし。
イベントへのサークル参加も、2012年ころを最後に実は一度やめてます。
でも、何とか時間のある時にちょびちょび絵を描きつつ、もう一度漫画を作ってイベントに出たいと思いつづけ、念願叶ったのがクリップスタジオを買った2018年です。
クリップスタジオは私の「やりたい」を叶えてくれた1つのツールに過ぎませんが、それによって色んな楽しいことや素敵な出会いがあったのは事実です。
もちろん締め切りという苦行もありますがw
私が何か新しいことを始める時は
「とりあえずやってみよ」
を合言葉にしています。
何か物を買う時は
「買う理由が値段ならやめろ。買わない理由が値段なら買え。」
を合言葉にしています。
絵を描くとか、クリップスタジオ買うとかについては、これが当てはまっているなという実感があります。
デジタルで絵描いてみたいなとか、自分も本作ってイベント出てみたいなって人は、とりあえず気になるソフトの体験版を手当たり次第試してみてはいかがか?
私は色んな人の色んな作品が読みたいので、1人でも多く創作するタイプのオタクに増えて欲しい(切実
クリスタの体験版ダウンロードや購入ができるページのリンク貼っておきます。
5000円のクリスタPROを使いたい人はこちら→CLIP STUDIO PAINT PRO
2万3000円のクリスタEXを使いたい人はこちら→CLIP STUDIO PAINT EX