イラストを描き始めて
- 「もっと絵がうまくなりたい」
- 「全身描くの苦手」
- 「ちゃんと絵の描き方が知りたい」
こういった悩みを持つ人は多いのではないでしょうか。
ペンタブやイラストソフトも安く、iPadなどで絵を描くこともできるこの時代。
デジタルイラストを始めること自体はとても簡単です。
また、アナログで絵を描こうと思ったら紙とペンさえあれば誰でもすぐ始められます。
絵を始めること自体は簡単でも、うまくなるのは簡単じゃない…
丁寧にマンツーマンで絵の描き方を教えてくれる先生がいるわけでもなし。
絵描きの友達もいない…
みんな…いったいどうやって絵を描いてるんや…?
この記事ではそんなイラスト初心者の人におすすめな本3冊を紹介します。
ここに紹介する本は、初心者の人でなくても、絵がうまくなりたいと思う人にも参考になります!
実際、私も10年以上絵を描いていますが、最近になって読んだ本もあります。
この本をもっと前に買っておけばもっと早くからいろんな構図の絵が描けたのに…と思っています。
では早速3冊の本を紹介していきます。
3分くらいで読めます。
サクッとチェックしてみてください。
イラスト解体新書
このカテゴリでAmazonベストセラー1位です。
間違いないやつですね。
おすすめです。
- 顔の描き方
- 体の描き方
- 服の描き方
- 構図の考え方
といった章立てになっており、簡単なことから難しいことへ。
1冊の中でステップを踏んでいけます。
個人的にこの本のおすすめポイントは、
「絵がうまくなるとはどういうことか」というイラストを描く上での心がまえというか、考え方、マインドセットが書いてあることです。
この辺の考え方が私個人の考えとも合っていて、とても好感が持てました。
また、絵がうまくなるための練習としてよく
- デッサン
- 模写
- クロッキー
といったワードが出てきます。
何が違うのかの説明があって、「絵を描く」ということに対する基本的な姿勢・考え方を自分にインストールすることができます。
また、この本では「見る力」を重視しています。
デッサンをする上では、描くことよりも物をよく見て適切にバランををとったり、線を補正することが大事。
絵を描く上での大事な基礎が身に付きます。
こうした基本姿勢が最初からあれば、上達しやすいです。
「なんだかうまくいかないな」ではなく
「下半身のバランスがおかしい」
「腰回りのラインがおかしい」
など、見抜くことができます。
「なんだかうまくいかないな」だけだと、そこでうまく絵が描けないことで嫌になり挫折してしまいがちです。
ですが、こうした絵を描く上での基本姿勢をこの本は教えてくれるので、初心者にとっては挫折を防いでくれる1冊とも言えます。
Amazonで試し読みもできます。
マンガキャラアタリ練習帳
マンガキャラアタリ練習帳は全身を描くのが苦手という人に圧倒的おすすめの本です。
しかも、本の中で描かれているポーズも練習にちょうどいいです。
この手のイラストを勉強するための本とかでたまに、
「いやいやこんな複雑なポーズで練習しろって無理ゲーかよ!」
と突っ込みを入れたくなるような複雑で難しいポーズが描かれていることがあります。
描いてるイラストレーターの人が
「こんなすごいポーズや構図も描けちゃうくらいすごいんだぞ」
と分からせたいのでしょうかw
理由はなんであれ、初心者に優しくありませんw
でも、この、マンガキャラアタリ練習帳は難しすぎず簡単すぎず、練習向きのポーズが載っています。
変に難しくないですw
あくまでアタリの取り方を練習するという目的のために作られています。
私たちはプロのイラストレーターのすごさを見るために本を買うのではありません。
練習のために本を買うわけです。
プロのすごさを目の当たりにするんだったらイラスト集買えばいい話ですからね。
マンガキャラアタリ練習帳は、ちゃんと絵がうまくなるために練習になる本を必要としている人向けです。
この本ははその目的を見失っていません。
実際にこのポーズを参考にしながらイラスト描きたいなって思うようなポーズです。
男女の書き分けとかも解説してくれてます。
ようやく全身絵が描けるようになったオタクの体験談
この本は個人的にめちゃくちゃおすすめの1冊。
いろんなポーズで人物が描けるようになるための本として最高だと思います。
全身絵に特化した本です。
なので、顔の描き方やデッサンなどの、ポーズ以外の部分や絵の基礎的な部分についてはほかの本と合わせて読むといいでしょう。
- 全身描くのが苦手。
- いつも胸から上あたりの顔の絵しか描いてない…
- 躍動感のある人物のイラストが描けない
という人には満足の1冊です。
実は私自身全身が描けないということでしばし悩んでました。
ただ、普段描いてるイラストや自分の本では、あまりそういう複雑な構図の絵を描かなくて済むような構図にして絵を描いていました。
でもそれだと見た目が地味w
同人誌だと同じ絵が続いちゃう…w
もうちょっと何とかしたいなと思ってこの本を買いました。
買って時間のある時に1日1ページだけでも、とスケッチブックにシャーペンで日々練習しています。
お手本になる絵があるので、全身描くのが楽になりましたね。
「なんか変だな」ってなった時も、
- お手本と手の位置が違うな
- 肩の左右のバランスがおかしいな
とか比べられて便利です。
キャラの前進が描けなくてお悩みの方にはぜひおすすめです。
ややこしくない絵の描き方
「ややこしくない絵の描き方」は、本当にややこしくないです。
- 絵の描き方について
- 頭の描き方
- 目の描き方
- 顔の輪郭の描き方
- 構図の取り方
など細かくいろいろなことを学べます。
またこの本はシリーズ化されていて、「ややこしくない絵の描き方」のほかに
この2冊も出ています。
「ややこしくない絵の描き方」はコラムも秀逸。
二次創作だけではダメですか?
やる気が出ないときも描くべきですか?
といった疑問に作者が答えます。
絵を描くということに対するスタンスが参考になります。
本の内容はAmazonで試し読みできるので、ぜひ見てみてください。
初心者に本をおすすめするただ1つの理由
イラスト初心者の人は1冊でいいので、気に入った本を手元に置いておくことをおすすめします。
理由は挫折するリスクを減らせるからです。
絵を描く上で一番の損は途中でやめること
絵を描く上で、一番損なのはソフト選びで失敗することでも、ペンタブ無駄に高いものを買ってしまうことでもありません。
一番の損は絵を途中でやめてしまうことです。
そして、一番挫折のリスクが高いのが初心者です。
特に最初の1か月。
1か月、3か月、半年。
このあたりが節目です。
半年も続けばもうそこから先はよほどのことがない限りは続きます。
絵を描き始めながらも、途中でやめていってしまう人もたくさんいます。
私も何人も見ています。
- 下手すぎて嫌になった
- 誰も見てくれない
- 自分に向いてないと思った
理由は様々です。
誰にでも得不得意はあります。
チャレンジの結果、自分に向いてないとやめるのも一つの選択。
決してそれが間違いだとは思いません。
ただ、もったいないなとは思います。
絵を描く人の存在は貴重
創作をするオタクの数はオタクのうちの2%程度というツイートが昔バズっていました。
コミケの一般参加者とサークル参加者の数の割合からも納得できる話です。
私自身の体感としても数%というのは納得のいく数字です。
創作をする人の存在は貴重なのです。
もはや存在が価値。
実際に行動する人は少ない
自分も何か絵とか描いてみたいなと思いながら、実際に行動する人はわずかです。
そこからさらにイラストを描き始めた。
デジタルのイラストソフトを買った。
描いたものをツイッターなどにアップした。
となるとどんどん数は減っていきます。
イラストでも漫画でも小説でもなんでも。
創作活動を実際に始める人の存在は貴重なのです。
だから、せっかくイラストを始めた人が途中でやめてしまうのは、とてももったいない。
挫折を防ぐのは環境づくりが大事
初心者の時はとにかく壁にぶつかりやすいです。
- なかなかうまく描けない
- 頑張って完成させた絵をツイッターやpixivにあげても、閲覧数もいいねも増えない
- ふとツイッターを見れば神絵師だらけで自信喪失
私もそんな感じでした。
こうなった時に、やめずにいられるかどうかを決めるのは個人の忍耐力ではないと私は思っています。
努力上手は環境づくりがうまい
以前読んだ本でオリンピック選手は特段練習熱心とか、忍耐強さがあるわけではない。
ただ、練習せざるを得ない環境を作るのがうまいだけ。
というのを読んだことがあります。
気合い根性で練習に励むのではない。
- 壁に1日100回腹筋背筋と書いた紙をそこらじゅうに貼る
- 決まった時間に鳴るアラームをセットして、それが鳴ったら絶対に何をしていても着替えて練習をする
など、練習せざるを得ない状況を作るのがうまいのだそうです。
これは非常に説得力がります。
イラストも同じだと思います。
もっともイラストについてはオリンピック選手の話以上にもっと気楽に考えていいと思いますがw
絵を描くのしんどいなと思った時に、
それでもいいねをつけてくれる人がいる
可愛いですねなどのコメントをくれる人がいる
これらは挫折を防いでくれます。
でも、人からもらういいねもコメントも閲覧数も全部、人の行動です。
人の行動をコントロールすることはできません。
そんな時に、頼りになるのが本です。
本を読んでそこに書いてあることを試す
↓
うまくいく
↓
楽しい
↓
また本を読み進めて実践していく
こうやって絵を描き続けていれば1か月、3か月と経っていきます。
そうやって絵を描いていればうまくなっていき、いつか閲覧数も増えます。
絵を描き続けてさえいればいいねやコメントをくれる人にいつか出会えるかもしれません。
他人の行動は変えられない
いいねやコメントや閲覧数という他人の行動はコントロールできません。
誰もあなたの絵を見てくれなくても。
いいねが全然つかなくても。
本を書いている先生たちはあなたに「こうすれば絵が上達する」と本を開けばいつでも支えてくれます。
そのプロセスの中で絵を描き続けていれば挫折を防ぐことができます。
また、お金出してまで本買ったんだから本読んでイラスト描かなきゃ損の心理で描きますw
本を1冊持っていることは創作活動での挫折のリスクを減らしてくれます。
こうした理由から私はイラスト初心者に本を買うことをおすすめしています。
イラスト初心者におすすめな本3冊まとめ
今回は私が実際に読んでみておすすめの「イラスト初心者におすすめの本」を3冊を紹介しました。
描いてるイラストレーターの先生によって絵柄も違うので、表紙の絵柄の好みで本を選ぶのもアリです。
ちなみに「ややこしくない絵の描き方」は「イラスト解体新書」や「どんなポーズも描けるようになる! マンガキャラアタリ練習帳」の2冊に比べて絵柄が独特です。
もしかしたら好みが割れるかもです。
個性が出てていいですけどね。
どれも紙の本のほか、Amazonのkindleで電子版も買えます。
電子版の方が少し安いです。
また、kindleアプリは無料でパソコンにインストールできます。
パソコンで読めます。
パソコン画面で隣に本を置きながら練習したいという人は電子版もアリです。
単行本と電子版、好みの方を買いましょう。
ちなみに、初心者の人でまだイラストソフトを持っていないという人。
デジタルイラストに興味があるという人。
おすすめは1番売れてるグラフィックスソフト【CLIP STUDIO PAINT】 です。
pixivでの利用率No1のソフトです。
クリップスタジオでは、買い切りのダウンロード版が一番安いし、しんどくないです。
ぜひ、皆さんが挫折することなく、楽しく絵を描き続けられるよう、応援しています!