コミティアで出会ったあの1冊が、あの感動が忘れられない。
今日はコミティアの話をしようと思う。
ちなみに、私が今回伝えたいのは、コミティアとは何かとかどんなイベントでといったようなちょっとネットで調べればどこにでも乗っているようなありふれた表面的な話ではない。
そうではなく、私という一個人を通して見たコミティアの話をしたい。
そして、そのコミティアが私にどれだけの衝撃と感動を与えたかという話がしたい。
最近、私自身が色々とネット検索をしていて思うのだが、知りたいのは調べればどこにでも乗っているような事実や概要の話ではないのだ。
例えば、洗濯機を新しく買いたいとしよう。
その洗濯機がいくらで、どんな性能がついていて、電気代は大体いくらでというのも確かに必要な情報だ。
でも、それは公式サイトを見れば事足りる。
一個人が書いているブログなどの発信で知りたいのはそこではない。
その洗濯機を買って、何か後悔していることはあるのか?
それを買ったことで、日常でどれだけ楽ができるようになったのか?
普段どんな生活スタイルの人で、自分と同じような生活をしている人なのかどうか?
(接点の多い人が「良い」と言っているなら、自分が買っても「良い」と思える確率も高い。)
そういう個人のリアルな一次体験が知りたいのだ。
なので、私もそういった「私という個人を通してみたコミティア」の話をする。
それまで二次創作しか興味のなかった私が、コミティアへの一般参加を機にオリジナルの一次創作にも興味を持ってしまった。
いつか自分もコミティアに出たい…
そう強く思うようになった。
二次創作のアカウント以外に一次創作もやれるように、このぽて丸名義のアカウントも新たに作ってしまったほどだ。
さらに言えば、このブログもそうだ。
コミティアで出会った本、漫画、さまざまなグッズたちとそれらを創り出すクリエイターの存在。
私の心のストライクゾーンを打ち抜いてくる作品の数々。
もっと創作をする人が増えれば、私好みの作品と出会える確率も上がるのでは?
また、そういったクリエイターたちと一緒に創作を楽しんでいけるのでは?
そんな気持ちで創作する人を増やすべく、この創作クラスタ拡大計画というブログも始めるに至る。
今回の記事ではコミティアと、そこで出会った作品がいかに私という一個人に衝撃を与えたかをお伝えしたい。
コミティアとは
コミティアとはプロ・アマ問わずに自分の作ったオリジナルの作品を発表、販売できるイベントである。
一次創作オンリーのイベントである。
コミティア自体よく知らないという人はこちらの公式の「コミティアについて」というページがとても参考になる。
ちなみに、頒布されているのは本だけではない。
グッズ類を頒布している人も多い。
缶バッジやアクセサリー類、ポーチや筆箱といった日常使えるアイテムなどさまざまだ。
万華鏡だったり、ビンの中をのぞくと文字が見えるオリジナリティーあふれるアイテムを作っている人もいる。
で、このイベント。
頒布者側の人が話しかけてくる率が高い。
二次創作系のイベントでもたまにいるが、それよりも圧倒的に話しかけてくるサークル主が多い。
それも決して押し売りなどではない。
「お、これ良いな!」と思ったスペースで立ち止まって眺めていると、
「これが新作なんですよ…ヘヘッ」
「これ夜光塗料塗ってて暗くすると光るんですよ」
「中開けると、こういう柄なんですよ」
などなど、話しかけてくる率が高い。
服屋の店員のような押し売りではなく、「だからよかったら買ってね」「見るだけでも見てね」というものである。
ちなみに、もともと興味があって足を止めているので、私はそのまま購入に至るケースが多い。
そのうちの1つをご紹介しよう。
これはコミティアで買った布製のペンケースである。
作りはかなりしっかりしており、まったく壊れる気配はない。
即売会にサークル参加する時にはいつも一緒に持って行っている。
内側の水玉模様がとってもキュート!
中の柄が違うのがいくつかあって、結構迷ったが最終的にこの水玉にした。
サークル主の方も「もしそのぺンケースが気になるなら、こっちの柄もある」など色々見せてくれた。
これがコミティアである。
二次創作オタクコミティアに行く
それまで私は二次創作の即売会しか行ったことがなかった。
サークル参加でも一般参加でも。
なぜそんな私が、コミティアに行ったのか。
理由は私が好きな漫画家である文尾文先生が新刊を出していたからだ。
文尾先生は「私は君を泣かせたい」という単行本を出しており、私はこの作品が大好きなのだ。
現在3巻で完結しているが、当時は連載中であった。
その文尾先生がオリジナルの本を出すとのことで、これは絶対に買いに行かなければと思った。
オタクは欲しいと思った商品のために大行列に並んだり、始発電車に乗ったり、行ったこともないイベントに乗り込んでいく生き物である。
で、私はコミティアに行くこととなる。
ちなみに、せっかく行くのだからちょっと差し入れの一つでも、と思い私はせんべいと飲み物持参で行った。
開場してちょっと経った後に入場したのだが、無事本をゲット。
運のいいことに、文尾先生ご本人がスペースにいらっしゃり唐突に「大ファンです」と切りこむオタク全開ムーブメントをかましながらも、二言三言応援している旨を告げ、差し入れを渡し、スペースを去った。
ちなみに、その時かった本がこちらである。
名作…
20ページ、買った値段はもう忘れたが数百円。
当時、クレーム処理なども担当しており、心がすっかりすさみ切って、心の存在などどこかに捨て去ったかのようにスンと生きていた私にも、何か確かに心に響くものを感じる1冊だった。
良い…(オタクは多くを語らない
ちなみに、今現在文尾先生のツイッターアカウントはすっかり更新が止まってしまっており、その安否が気になるところである…
いつか自分もコミティアに出たい…
文尾先生の本はもちろん。その他にも額に入った絵や、メモ帳やペンケースなど色々このコミティアでゲットした私。
すっかりホクホクである。
会場には編集者の方が来て、そこで自分の原稿を見てもらえるコーナーもあり、コミティア会場には独特の熱気があった。
コミケ会場にも目当てのブツをゲットするべく目の血走ったオタクたちがひしめき合う謎の熱気があるがそれとはまた違うww
創作するサイドの熱気の強さがある。
コミケはどちらかというと、買う側の熱気の強さだが、コミティアはつくる側の熱気があった。
コミティア良いな…
完全にその熱気にあてられ、コミティアが好きになってしまう私。
それからしばらくしてもやはりコミティアで受けた感動や熱気は覚めることなく、「いつか自分もコミティアに出たいな…」と思うのであった。
ブログを作り出す狂気
いつか自分もコミティアにと思っては見たものの、当時私は二次創作でかなりハマっているジャンルがあった。
恐ろしいことに2か月に1回くらいのハイペースでイベントに参加していた。
もう常に原稿をやっているような状態である。
そのため、一次創作をするだけの時間がなかった。
コミティアにサークル参加することはなく月日は過ぎて行った。
そうこうしているうちにコロナウィルス大流行である。
一般参加でコミティアに行くことすらかなわなくなった。
会社も休業。
それまで2か月に1回のハイペースで参加していた同人活動もイベントがなくなり休止状態。
完全に時間を持て余した。
突然ゲームを作り始めるオタク
その空いた時間を使って、それまでやったことのなかったブラウザで動くゲームなどを作ったりしていた。
普段やれないことをやろうと思った。
そのゲーム作りはとあるブログを参考に作った。
そのブログはゲーム作りに必要なソフトの紹介、その使い方を実例に基づきながら紹介していた。
「もし、絵を描いたり創作したりするのにも同じようにそのスタートを応援したり、ロードマップ的につかえるブログがあれば、創作する人も増えるのでは?」
私はそう考えた。
二次創作でもこれまでマイナーどころにハマってしまい、pixiv検索結果1件2件のドマイナー沼にハマったこともある。
- もし、創作人口が増えれば、マイナー難民も減る…
- メジャージャンルでも創作人口が増えれば、いろんなタイプの作品が読める…
- オリジナルを作る人が増えれば、コミティアで出会ったさまざまな作品との出会いのように、自分の心のストライクゾーンを打ち抜いてくる作品との出会いのチャンスも増える…
いいことづくめでは?(オタク特有の安易な発想
気づいた時にはブログがスタートしていた。
それがこのブログである。
これからも少しずつ記事数をためて行って、いつか「このブログ見て創作始めました」と言われるのが夢である。
コミティアに行って新しい沼に顔面から突っ込んでしまった気分だ。
ちなみに、エアではあるが先日のエアコミティアには参加していた。
https://twitter.com/pote10potemaru/status/1307877678339379206
半分くらいは私の夢をかなえた気になっているw
いずれ現地参加もしていく予定だ。
コミティアのクラウドファンディング
以上が私にとってのコミティアである。
何か私という人間がコミティアによって受けた温度感だったりそういうものが少しでも伝わっていたらいいと思う。
ちなみに、コロナの影響でコミティアはその存続が大ピンチだ。
現在クラウドファンディングを実施中である。
私も一番安い金額だが、気持ちだけでもと、お金をぶち込んでおいた。
コミティアに興味のある人は一般参加でもぜひ一度足を運んでみて欲しい。
創作をするタイプの人はぜひサークル参加もご検討を…