- 会社をやめたいと思った時に、気軽に相談できる人がいない
- 仕事がめちゃくちゃつらいけど、分かってくれる人もいない…
誰かに相談したい。
けれども現実にはなかなか難しかったりします。
同じ職場の人に、「仕事やめようかと思ってる」という話はなかなかできないものです。
「あいつやめようと思ってる」という話が広まってしまいますからね。
仲のいい人にだけ話しても、うわさが広まって知られたくない上司の耳に入る可能性もあります。
家族に話しても「会社をやめる」というのは理解されないことが多いです。
むしろ
「今頑張れないんだったらどこ行っても頑張れない」
「お金のことどうするつもりなの?」
などの言葉で
- 自分の気持ちを分かってもらえない
- 応援してもらえない
という悲しい現実に直面させられます。
会社をやめたい、仕事したくないと思った時に人に頼ろうとするとそうした傷つきの可能性があるのです。
人に頼らず本に頼ろう
人に自分の気持ちを分かってもらえないのが怖いという人は、周りの誰かではなく本に頼りましょう。
人に頼ろうとするから傷つきの可能性があるのです。
人ではなく別で自分の支えとなるものがあればいいのです。
本なら、
「なんでそんなことで悩んでんの?」
「3年は頑張ってみれば?」
「仕事だからつらいのしょうがないじゃん」
とか言ってきません。
特に自分の性格が
- コミュ障だ
- 内向型だ
- HSPだ
と自覚している人はこの傷つきに敏感だと思います。
私はコミュ障で内向型でHSPと自覚していますが、仕事でタダでさえ心身ともにヤバい時に、誰かの言葉でより一層ダメージを受けました。
最初の転職でめちゃくちゃ傷ついた私の話
ちなみに、私は転職の時、めちゃくちゃに傷つきましたw
当時、公務員だったんですが、とにかく私の「仕事やめたい」の気持ちは誰にも理解されませんでした。
はじめは家族や友人に頼った
職種は伏せますが、とにかく仕事はハード。
夜勤もあるし、休みはない。
平日は朝から晩まで仕事。
職場はかなりの縦社会で体育会系的ノリで飲み会とかもよくある。
今にして思えばなんでそんなところに就職したんだって話ですけど、公務員試験でそこしか受からなかったので仕方ありませんでした。
当時かなり心身の調子が悪く、このままではダメだと思い、転職を決意。
そのことを両親に話したところ大反対されました。
もともと親子仲も良くなく、こうなるだろうなとは思っていました。
でも、いざ自分の親から放たれる心無い一言を浴びることは思いのほかに心にダメージがありました。
友達に話した時にも、
「公務員で安定してるのにやめるの?」
と。
友達も悪意はなく、単純な疑問を口にしただけだと思います。
ただ、仕事のつらさ、やめたいと思う自分の気持ちに共感してもらえなかった感覚だけが私に残りました。
結局のところ、私は自分の気持ちに対する共感とか、転職することを応援して欲しかっただけなんだと思います。
でも、家族や友人。
人との関係の中においては、それが叶いませんでした。
むしろ、「理解されない」という痛みだけが残りました。
人に頼ることをあきらめて本を読むことにした
人に話してもより自分の心身の調子が悪化するだけだと思い、私は本を読み始めました。
頼ったのが本でよかったと思います。
こういう心身がまいっている状況の時は怪しい勧誘とか詐欺に引っ掛かりやすいタイミングです。
変なのに引っ掛からなくてよかった…
みなさんもお気を付けください。
幸いに私は素敵な本との出会いにより、誰に理解されなくても自分の意志で人生の決断をすることができました。
2回の転職、7年という時間をかけましたが、ようやくフリーランスとして自分らしく毎日を穏やかに過ごせる生活を送っています。
私には7年という時間が必要だったのかもしれません。
ここに至るまでにたくさんの本を読みましたが、今回はその中から5冊の本を紹介します。
転職や独立、キャリアを考えるうえでおすすめの本です。
仕事において限界を感じ、人に理解されないことや傷つけられることが嫌なすべての人に。
転職や独立を考えている人にとって、支えになればと思います。
仕事は楽しいかね?
タイトルがいきなり心に来る…w
初めて転職しようと思った時、Amazonで買いました。
当時、結構話題になった本で、いまだにAmazonでランキング上位です。
表紙の絵の世界観に現れていますが、本文も言葉のあたりが優しいです。
仕事で心がやられまくってた公務員にはめっちゃしみましたw
この「言葉のやさしさ」は各章のタイトルで分かります。
タイトルの「仕事は楽しいかね?」の1章に始まり
- 試してみることに失敗はない
- 明日は今日と違う自分になる、だよ
- 目標に関する君の問題は、世の中は、君の目標が達成されるまで、じーっと待っていたりしないということだよ
など、力ある言葉ながらも押しつけがましくありません。
口調がマイルド。
Amazonの試し読みで各章のタイトルを確認できます。
この本は続編の仕事は楽しいかね?2もあります。
私は両方読んでいます。
1を読んでよかったので、あとから2も買いました。
安定志向の公務員に転職を決意させた言葉
1と2のどちらか忘れてしまったのですが、
「大事なのはその仕事をしていて幸せになれるかどうかなんだよ」
といった趣旨のくだりがあり、これを読んで
「私はこのままじゃ幸せになれない!」
と公務員をやめる決意をしました。
ガンガン意識改革していきたいという人には、ちょっと物足りないかもしれません。
仕事や人生にまいっている人には、癒されるおすすめの本です。
本業はオタクです
タイトル「本業はオタクです。」。
「それな!」と思い、買いましたw
趣味と仕事の両立に悩む人向けです。
私自身オタクです。
アニメ・マンガ・ゲーム大好きです。
声優さんのライブとかイベントとかも行くし、舞台とかも見に行きます。
自分で本を作ってコミケとかにも参加する創作するタイプのオタクです。
定時で帰りまくっていたら上司に呼び出された
2つ目の会社で働いていた時。
コミケで出す本の原稿がヤバくて、「仕事してる場合じゃない!」といつも定時で帰っていたら、突然上司と面談をすることに。
「何かプライベートで困っていることがあるのか?」といわれました。
まさか「推しがキャッキャウフフの漫画を家で必死に描いています」とは言えず黙ることしかできませんでしたw
本業はオタクなんですよ。
そもそも、定時で帰っていたら呼び出されるって何?w
今でこそ、フリーランスになり、働くことが苦痛に耐える時間ではなくなりました。
そのため、自分の今の仕事に対してこれが本業だと思えています。
でも会社員だった時は、本業はオタクでしたw
10人のオタクの生きざまが読める
この本では、いわゆる漫画アニメとかだけではなく、
某アイドルが大好き
着物がめちゃくちゃ大好き
といった、とにかくすっごく大事にしている趣味がある人という意味で、「オタク」という言葉を使っています。
10人のオタクの生きざまが紹介されています。
- 何のオタクか
- 平日や休日のタイムスケジュール
- 何時間くらい仕事して、趣味にどれくらい時間使っているか
などが紹介されています。
- 銀行員
- 証券会社の総務部
- ITエンジニア
など、みなさん会社員です。
趣味と仕事の両立に悩む人向けに役立つエッセンス満載。
この本を読んで2回目の転職を決意した私
公務員をやめた後、医療福祉系の民間企業で働いていた私。
しかし、業界的にメンタル面でハード。
それでいて給料が安い。
しかも残業が多いのにもかかわらず、みなし残業代のため残業代が出ない始末。
割に合わない。
そんな時にこの本を読みました。
この本の中には、
定時退社して仕事後に趣味を楽しむ人
自分の裁量で自由に働いている人
などいて、すごくうらやましかったです。
こうやって働いている人もいる
私もそういう職場で働きたい
そう思って転職することにしました。
キャリアコンサルタントの話がためになる
また、本の最後でキャリアコンサルタントの方の、キャリアに対する話があるんですが、これがまた参考になる。
転職と転職活動は別という話は特に私の転職を後押ししました。
実際に転職するかどうかは別として、転職サイトに登録したりの転職活動だけはしてみるという考え方です。
どれくらいオファーがくるかとかで、自分の市場価値を知ることもできます。
また、世間にはこんなにもたくさんの仕事があるんだと思うことで、心が少し楽になる部分もあります。
あるいは、今いる職場の良さに気付くこともあると思います。
なお、私はここで試しに登録するだけといくつかの転職サイトに登録して実際にそのまま転職しました。
仕事と趣味の両立に困っている。
もっと自分の趣味も大切にした生き方がしたい。
という人におすすめです。
人生攻略ロードマップ
人生攻略ロードマップ 「個」で自由を手に入れる「10」の独学戦略
独立したい、フリーランスになりたい、自分で稼ぐ仕組みを作っていきたい人向きです。
今回紹介する5冊の中では圧倒的にパワーがあります。
逆を言うと、一番怪しいですwww
大企業で正社員として働くのが成功
仕事はつらいものでそれに耐えてお金は稼ぐもの
嫌なことも我慢して働くもの
といった普通の勤め人が当たり前のように持っている価値観を外側からガンガンぶったたいて壊してくる感じの本です。
なので、そういうガンガン来る感じが嫌な人はダメかもです。
新しい価値観や生活を受け入れるのは難しい
そもそもが、自分が持っている会社員的考え方から経営者的視点に思考回路を変えるのは普通に難しいです。
作者の方は年商10億とかの、普通の会社員から見たら未知の世界の住人ですw
考え方が違います。
世の中には、
- 不労所得によって年収も確保
- 自分であくせく時間給労働しなくて良くてプライベートも充実
- 心身ともに健康
という社畜から見たら理想の生き方をしている人が実在しています。
でも、
- そんなの一部の人にしかできない
- 自分には無理
- 稼げるとか怪しいし、だまされるだけ
という考えから信じられないのも事実。
こんなハッピーな生き方をしている人が実在するといわれても、「はい、そうですか」とはならないです。
だって認めたら、社畜してる自分はじゃあなんなのってなるじゃないですかwww
好きな時間に好きなことして、それでさらに自分よりも稼いで、幸せな人生送っている人の存在を認める。
それをしたら、会社の嫌な人間関係にも耐えて、やりたいこと我慢して、体調悪くても病院にも自由に行けずに働いている自分がバカみたいじゃないですか。
実際、私もフリーランスになったいま、自分に合っていなかった会社員という働き方で必死になってたのはバカだったなって思ってますけどww
自分の会社員的考え方をぶち壊したい人向け
私もかつては公務員になるほど「安定した生き方」をよしとする考えを持っていました。
そうした、普通の考え方をガンガンぶったたいて壊してくるパワーを持った本です。
私が会社員をやめてフリーランスになるうえでは、この本を読んで「安定」に対する考えをぶったたいてもらった影響がかなりあると思っています。
この本に書いてることを同じようにやって成功できるかという再現性の問題はあるとは思います。
それでも、自分の必要収入を洗い出すとか、やりたくないことリスト作ろうとか社畜の私にもすぐにできる話も書かれています。
本の値段自体も1500円程度なので、自分の固定観念をぶっ壊したい。
違う世界を見たいという人におすすめの1冊です。
人生攻略ロードマップ 「個」で自由を手に入れる「10」の独学戦略
世界一やさしい フリーランスの教科書 1年生
タイトル通り、フリーランスになりたい人向けの本です。
入門書をうたっている通り、内容も難しくないです。
フリーランスってそもそも何?
フリーランスに向いてる人向いてない人ってどんな人?
フリーランスになるのにどういう準備したらいいの?
仕事ってどんな風にしてるの?
フリーランスという働き方を知る入門書となっています。
フリーランスという生き方に興味を持って私が一番最初に買ったのもこの本です。
作者の高田ゲンキさんはイラストレーターの方ですが、イラストレーターや漫画家といったクリエイター以外の人が読んでも参考になります。
私も職業としては文筆業、ライターをやっています。
本はイラストや漫画を交えて解説されていて、読みやすいです。
Amazonの試し読みで目次を読むことができます。
どんなことが書かれているのか気になる人は確認してみましょう。
私はこの本を読んで
こういう準備が必要なんだな…
と準備を開始。
お金を貯めたり、いろんな勉強をしつつ、この本を買った1年後マジでフリーランスになりました。
フリーランスという働き方についてまずは知りたいという人におすすめの1冊です。
もう内向型は組織で働かなくてもいい
もう内向型は組織で働かなくてもいい 「考えすぎるあなた」を直さず活かす5ステップ
タイトルに心惹かれて速攻お買い上げしました。
会社員をやめてフリーランスになるための「最後の1歩」を後押ししてくれた本です。
内向型の人が首もげる勢いで同意のうなずきをするくらいには
「それな!」
ってなる本です。
転職サイトのコラムとか、求人票とかで書かれている企業が求める人物像っていったら
コミュニケーション能力が高い
積極性がある
とかよく言われますが、内向型の私はいつも「いやそんなものありませんけど」ってなってましたw
この本に出会った当時、向いてもないのに、マルチタスクでガンガン電話来ていい感じにセールストークしなきゃいけない部署に異動になってしまって、かなり参ってました。
いっしょに組んでた大御所の人ともソリが合わなくて一層しんどかったです。
何度転職してもつらいのはそもそも会社員に向いてないのでは?
仕事がつらくて、もう仕事やめたい…
しかし、この時すでに3社目。
何度転職してもつらい。
これはもういよいよ会社を変えるのではなく、働き方そのものを変えないとだめだなと思いました。
そんな時にこの本に出会いました。
世界一やさしい フリーランスの教科書 1年生を買って読んだり、フリーランスに興味は持っていたものの、いざ会社員をやめてフリーランスになるというのは勇気が必要。
特に私はかつて公務員だったこともあり、安定志向が根強く残っていました。
しかし、私がもういよいよ会社員という仕事に耐えられなくなったタイミングと、この本で背中を押してもらえるタイミングとが一致。
この本を読んだ4か月後についにフリーランスとなりました。
フリーランスになるとか独立するというと特別なパワーややる気のある人を想像しがちですが、こちらの本は作者の方も穏やかです。
フリーランスになるとか独立するとかって話だと、ガンガン来る系というかエネルギッシュな人とか多い印象あるかもです。
そういう人がちょっと苦手、まぶしい人はちょっとな…という人にはこちらの本がおすすめです。
より詳しいレビューはこちらでもしています。
私の限界会社員っぷりも書いてあるので、興味ある方はどうぞw
組織で働くことそのものがしんどいなという人。
積極性とかコミュニケーション能力求められるのしんどいなという人におすすめです。
もう内向型は組織で働かなくてもいい 「考えすぎるあなた」を直さず活かす5ステップ
【転職・独立】会社をやめる時に力をくれる本まとめ
会社やめたい。
転職したい。
フリーランスになりたい。
そう思った時に、自分の意志や力だけで進んでいくことは難しいです。
実際に、いろんな知識がないと難しさもあります。
かといって会社員としてずっと働いていると、大体周りの人間関係は同じように会社員として働く人ばかりです。
相談できる人が、なかなかいないのが現状。
人に頼るのではなく自分で必要な情報をつかみ人生を選択
人が自分の期待している言葉をくれる保証はどこにもありません。
もしかしたらそうした期待した反応を人から得ようとすることがわがままなのかもしれませんが、私は欲しかったですw
でも、そうして人に「会社やめたい」を話しても結局傷つくか、自分が理解されないことに悲しくなるだけでした。
1回目の転職でそれをいやというほど思い知らされたので、2回目の転職。
そしてフリーランスになる時には、家族にも友人にも相談しませんでした。
けれども後悔はありません。
むしろ自分で自分の人生を選択できてよかったと思っています。
私はフリーランスになるまでに7年という時間をかけました。
この7年間、ここに書いた5冊はもちろん、いろんな本が私を支えてくれました。
家族すら、くれなかった私の欲しい言葉をいくつもくれました。
今でも大切に心の中にしまっています。
みなさんにもそうした素敵な本との出会いがありますように…!