公務員に全落ちしてショック…努力してきたのに。
公務員をあきらめたくない気持ちもあるけど、民間就職したほうが良いのかな。
どうすればいいの?
この記事では、こうした疑問や悩みに答えます。
私は新卒の就活で全滅。
浪人して公務員試験を受けて公務員になりました。
全落ちしてしまったときのショックはよくわかります。
この記事でわかること
- 公務員試験に全落ちしたときの選択肢
- 各選択肢のメリット・デメリット
- 実際に就職浪人して公務員に受かった人の体験談
この記事を読み終わるころには、気持ちも少し落ち着いて、自分の将来の方向性が見えるようになります。
公務員に全落ちする割合・確率
国家総合職の場合、合格率が9.1%。
つまり、総合職しか受けていないと考えた場合、10人中9人が全落ちです。
実際には、公務員試験はいろいろと併願するでしょう。
また、職種によって試験の難易度も異なります。
戦略次第ですが、全落ちする人は決して少なくありません。
公務員に全落ちした場合の選択肢7選
公務員に全落ちしてしまった場合の選択肢は以下の7つ。
- 浪人して来年度の公務員試験を受ける
- 浪人して秋採用がある公務員試験を受ける
- 浪人して公務員の専門学校に行く
- 大学院に進学する
- 留年する
- 民間企業に就職する
- 民間企業に就職後公務員になる
1つずつメリット・デメリットを紹介します。
選択肢1.浪人して来年度の公務員試験を受ける
どうしても公務員をあきらめられない場合、浪人して来年度の試験を受けましょう。
私の友達で実際に、1年浪人して国家公務員の専門職に合格した人がいます。
ただし、1年浪人生活を続けるのは、結構大変。
お金の問題やモチベーションの維持といった問題があります。
「どうしてもこの公務員の仕事がしたい」など強い気持ちがある人なら、浪人してもう1回チャンスを得られるというメリットを活かせるかも。
浪人生活が可能か考えよう
浪人生活中のお金の問題をクリアできるか、まずは検討しましょう。
- 親からの経済的な援助は受けられそうか?
- 自分でバイトしながら生活して、1年持ちこたえられそうか?
それぞれの生活状況にあわせて検討しましょう。
また公務員浪人を1年続けるとなると、メンタル的に結構キツさもあります。
1年耐えられそうかも検討しましょう。
1人だと挫折しそうなら、あとで紹介する専門学校に行く方法もあります。
選択肢2.浪人して秋採用がある公務員試験を受ける
公務員には、職種によって秋採用をおこなっている場合があります。
浪人期間を半年と短くできるのがメリットです。
経済的にもメンタル的にも、1年浪人するよりは楽です。
公務員の秋採用をおこなっている職種
公務員の秋採用をおこなっている職種としては、警察や消防などのがあります。
警察事務や警察の専門職なども秋採用があります。
私も秋採用で公務員なりました。
秋作用の公務員がどんな感じか知りたい人は、こちらの記事もどうぞ。
選択肢3.浪人して公務員の専門学校に行く
公務員浪人をする場合に、専門学校に行くという選択肢もあります。
1人独学で公務員試験の浪人生活を続けるのは、人によってかなりしんどいと思います。
専門学校に行けば、一緒に頑張る仲間や試験のサポートも受けられます。
1人で独学は無理、という人は専門学校も検討してみましょう。
お金がかかることなので、気になる専門学校の費用をチェックするところからスタートです。
選択肢4.大学院に進学する
新卒カードを捨てたくない人は、大学院に進学するのもアリです。
ただし、大学院にそもそも興味があるか、大学院に行くお金があるかといった問題もあります。
私も大学院卒で公務員になりました。
ほかにも、大学院卒で公務員になったという人もいました。
選択肢の1つとしてはアリです。
選択肢5.留年する
留年すれば新卒カードをとっておきつつ、公務員試験の勉強や民間就職を目指せます。
学校のサポートも受けられるのがメリット。
ただし、「留年」が経歴に常につきまといます。
そもそも公務員を目指そうという真面目な人の場合、すでに単位の問題はクリアしている可能性も大。
わざわざ留年というネガティブなイメージの選択肢をとろうは思わないかとw
一応選択肢としては紹介しておきます。
選択肢6.民間企業に就職する
公務員をあきらめて、秋以降でも採用をおこなっている企業への就職を目指す方法もあります。
デメリットは、大手企業は大体採用が終わっていること。
人気があり、春の就活で十分な数の人材を確保できているから。
ただし、中小の企業は辞退者が出た関係などから、秋以降も採用をおこなっているところがたくさんあります。
- 「就職浪人はしたくない」
- 「民間でもいいから就職をしたい」
といった人には、民間就職がおすすめです。
選択肢7.民間企業に就職後公務員になる
民間企業に就職した後も、公務員試験を受けて公務員になることは可能です。
公務員に全落ちしても、まずは民間に就職。
社会人経験を積んでから公務員になる方法もアリです。
受験資格の年齢制限を超えないように、注意しましょう。
社会人を経験後に公務員になる人も結構いる
社会人から公務員になった人、結構いますよ。
社会人から公務員になるのもアリです。
面接などでも、社会人経験を強みにできます。
公務員試験に落ちてから民間就職する方法
民間への就職は選択肢のひとつだと思うけど、できるのかな?
公務員一筋だったから、民間就職のイメージがわからない。
こうした悩みをもつ人もいるでしょう。
公務員試験に落ちてから民間就職する流れは、以下の5ステップ。
- 興味のある業界やなりたい職種を決める
- 応募求人の希望条件を決める
- エージェントに登録する
- 希望に合う求人を探す
- 履歴書や面接の対策をする
ステップ1.興味のある業界やなりたい職種を決める
まずは自分の興味のある業界やなりたい職種を決めましょう。
業界は例えばこんなの。
- 製造
- 飲食
- 広告
- 教育
- 福祉
製造のなかにさらにたとえば
- 自動車
- 建設重機
- 家電
とかがあります。
とりあえず興味があるものを決めて求人を検索して行って、「なんか違うな」と思ったらそのときに変えてもOK。
公務員に全落ちしたときのおすすめの業界・職種
個人的におすすめはIT・Web関連です。
IT人材は今後大量に不足するといわれています。
IT人材はエンジニアとかそういう人たちです。
手に職つけられて、転職でも有利。
しかもIT・Web関連の会社は、積極的にテレワークをおこなっているなど働き方もスマート。
ステップ2.応募求人の希望条件を決める
希望条件というのは、以下のようなもののこと。
- 年収
- 勤務地
- 年間休日
- 転勤の有無
- 残業時間
絶対に譲れないものや、妥協できるものもあると思います。
とりあえずザックリ決めておけばOK。
実際に求人を探す中で、
「この年収希望だと選択肢が少ない」
「見つかる求人数が少ないから、年間休日は妥協しよう」
とか、あとで条件は調節できます。
ステップ3.エージェントに登録する
実際に求人検索をするために、エージェントに登録しましょう。
公務員全落ちのからシフトチェンジしての民間就活なので、不安なことも多いと思います。
JobSpringあたりであれば、手厚いサポートが受けられるのでおすすめ。
登録後に03-6261-5989の番号から電話がかかってきます。
ステップ4.希望に合う求人を探す
エージェントに登録したら求人を探していきましょう。
探す中で
- こっちの業界よりこっちの方が年収とか待遇がいい
- 残業が多いのは絶対イヤだからこっちの求人の方がよさげ
とか、いろんな発見があると思います。
必要に応じて、希望条件などは変えていきましょう。
ステップ5.履歴書や面接の対策をする
求人を見つけたら、今度は応募をして履歴書の送付や面接対策をしていくことになります。
学校の就職支援センターやエージェントを活用すると、客観的な意見がもらえます。
ひとりで頑張るよりも心強いです。
先ほどJobSpringを紹介しましたが、こういうエージェントは独自情報を持っていることもあります。
エージェントもうまく使いましょう。
無料です。
公務員全落ちしたときのよくある疑問
最後に、公務員に全落ちしたときのよくある疑問をまとめておきます。
公務員試験、全部落ちた…絶望しかない、辛い…
就職先がなくて絶望しかない気持ち、私もそうだったのでよくわかります。
ただ、さらなる絶望を防ぐためにタイミングを逃さずやれることはやりましょう。
公務員試験に全落ちしても、さまざまな選択肢があります。
どの道を選ぶか考えてみましょう。
自分ひとりで考えていると、否定的な考え方をしがちなので、人に相談してみるのもいいですよ。
公務員浪人するか民間に就職するかすごく迷う
迷う気持ちめっちゃわかります。
私も実は公務員試験、本当になりたい職種は受からなくて、浪人するか迷いました。
経済的な事情や、浪人する気力があるかなど個人によって事情が違うので、これという答えはありません。
民間就職が頭をかすめているのであれば、まずは少し求人を検索してみてはいかがでしょうか。
「こういう仕事面白そうだな」
「こういう会社で働いてみたいな」
と思える求人があるかもしれません。
体験談:浪人と第1希望ではない職種の公務員になるか迷った話
私は本当は、警察の専門職が第1志望で複数の自治体の試験を受けましたが、受かりませんでした。
すべり止め的に受けていた警察官の試験だけは受かっていました。
警察官になるか、本当にやりたい職種の試験を浪人してもう1度受けるか…
結論からいうと、警察官になりました。
浪人できる経済的な余力がなかったことが理由です。
ちなみに、警察官は3年後に辞めて民間に転職しましたw
私の場合は、公務員自体向いてなかったなという気がしています。
公務員のきついことは、以下の記事にまとめています。
【公務員は辛いからやめとけ】きついこと12選!自分に合った仕事選びも解説
公務員を目指している人に、水をさすような記事ですが「こういう大変な思いをした人もいる」というのは知っておいて損はないと思います。
公務員に全落ちしてしまう人の特徴は?
もしこの特徴に当てはまるような人は、浪人しても落ちるかもです。
公務員に全落ちする人の特徴は以下のとおり。
- 併願が少ない
- 実力に合った職種を受験していない
- 勉強量が足りていない
- 面接で致命的なミスをしている(主にコミュ力)
思い当たるフシがある人は、自分の実力で受かりそうな職種を多数併願して受験しましょう。
必要なら、人と面接練習をして客観的な意見をもらうのもアリ。
公務員受験の専門学校に通って、プロのフィードバックをもらうのもアリです。
公務員に全落ちしても末路は意外に明るいかも
努力してきたのに、公務員試験に全落ちしたときの絶望感はとてもつらいと思います。
でも、もしかしたら民間就職に切り替えて会社員になったら割と楽しい人生が過ごせるかもしれません。
未来のことは誰にもわかりません。
とれる選択肢のなかから最善と思うものを選んで、選んだ人生をいいものにしていけるようにすることが何よりも大事です。
今できるベストを尽くして、納得のいくキャリアが歩めるよう応援しています。