
就労支援員ってきついの?病む?
自分に向いてるかな?資格とか必要?仕事内容は?
大変な仕事はイヤだな…自分に合った仕事で無理なく働きたい…
この記事では、こうした疑問や悩みにこたえます。
結論、就労支援員はきついです。
病む人もいます。
私は元就労支援員ですが、3年で辞めました。
ミイダスという無料のAI診断やった時も「あ、やっぱり向いてないな」って結果でしたw
私の3年間をぶっちゃけて行くので、就労支援員になるとどんな未来があるのか想像してみてください。
いま就労支援員で辞めたいと思っている人は、こちらの記事もどうぞ。
就労支援員のきついこと10個【元支援員が思うやめとけポイント】
就労支援員のきついことは以下の10個。
- 仕事が多い
- 休憩時間がない
- すぐ辞める人が多い
- 異動が多すぎ・早すぎ
- 休日が不規則
- セルフマネジメントが大変
- 給料が安い
- 将来性がない
- 資格とっても意味ない
- ノルマがきつい
体験談を交えつつ、解説します。
きついこと①仕事が多い
就労支援員はやることが多いです。
支援計画の作成、昼食準備、面談など上げたらきりがないくらいとにかく仕事が多いです。

きついこと②休憩時間がない
就労支援員だと、休み時間も普通に働かされます。
お昼休みに自分がごはん食べてても、利用者さんがパソコンとかを借りたい返したいといわれたらそれに対応しないとです。
そういうのがいっぱいある。
きついこと③就労支援員すぐ辞める問題
就労支援員は、すぐ辞める人が多いです。

消え方がすごい…闇が深いな。
きついこと④異動が多すぎ・早すぎ
人がすぐ辞めるので、しょっちゅう異動があります。
普通の会社だと4月や10月に異動が多いですが、時期とか関係なく就労支援員はしょっちゅう異動します。

新しい事業所に慣れてきたと思ったら、異動になってまた新しいこと覚えなきゃで大変。
体験談:職場の人間関係がガチャ
人がすぐ辞めたり異動が激しいので、変な人がくることがありますw
どの会社でもそうですけど。

きついこと⑤休日が不規則
就労移行支援は、事業所にもよりますが土日祝日でも開所してます。
就労支援員の土日祝日の出勤はシフトを組んで対応。
休みが不規則になります。
きついこと⑥セルフマネジメントが大変
就労支援員は、精神障害や発達障害がある人と接することになります。
世の中の普通が通用しないことも多々あり、支援員として接する中でストレスを感じることも多いです。
仕事量の多さや給料の低さの中で心がすさみ、自分の心をクリーンに保つのが難しいです。
就労支援員がメンタルを病むことも
利用者さんのなかには症状の悪化により、クレーマーと化してしまう人もいます。
クレームや難しい人への対応に疲れて、自分がうつ病などメンタルの病気になってしまう就労支援員もいます。
「面談で、この支援員にこんなこと言われた。
傷ついた!慰謝料払って欲しい。裁判にする。」
と裁判沙汰になるケースもあります。
就労移行支援の施設によっては、こうしたトラブルを避けるために、面談室にカメラを設置して録音録画しているところも。
- 「あの支援員がムカつく」
- 「担当を変えて欲しい」
- 「市役所に苦情を言いに行った」
日常茶飯事です。

きついこと⑦給料が安い
これだけ仕事がきついなのに、給料が安いです。
仕事の大変さと収入が見合ってません。
私の場合、月収手取り20万円くらい、年収は250万円くらいですね。
臨床心理士の資格手当ついて、この額です。
資格持ってないともっと安いです。
国税庁の調査で、民間の平均給与は458万円。
※国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査結果について」

求人票の給料は信じてはダメ
就労支援員の求人募集で、月給が書かれていると思いますが、信じちゃダメですよ。
求人票の月給は
- 入社何年も経ってる人
- 施設長やサービス管理責任者
など、給料高めの人たちを含めた平均額です。
だから嘘ではないんですよw
でも、普通の社員の手取りはそんなに高くないです。
きついこと⑧将来性がない
就労支援員に、昇給は期待できないです。
そもそも福祉の業界自体、もうかってないのでしょうがないです。
どれだけ将来性がなくてヤバいか、私の会社の地獄のようなエピソードを紹介します。
なんと昇給額より、新卒の初任給の上昇幅の方が大きくて、入社5年目の社員より5年後に入社してきた新入社員の方が給料高かったですw
そんなことある?www
「役職につけば収入も増える」と期待してはいけない

仕事の増える量の方が、はるかにヤバいですw
私は、役職者の人が労働量に見合う給料をもらっていたとは思いませんでした。
福祉の施設には「サービス管理責任者」と呼ばれる資格を持った人が必要。
通称「サビ管(さびかん)」といいます。
サービス管理責任者の人、何人もメンタル病んで辞めて行きました。
きついこと⑨資格とっても意味ない
就労支援員として資格を取ってもあまり意味がないです。
他業種からしてみれば、まったく価値がないから。
資格をとらされるけど転職に役立たない
就労支援員は、外部の研修を受けて「なんちゃら支援員(もう名前も覚えてないw)」とか資格をとらされます。
この資格のある就労支援員がいると加算がとれる、つまり会社のもうけが増えるから。
でも、他の業種や職種でまったく意味なし。
同じ就労移行支援の業界でやっていくなら、まだ価値があります。
しかし、転職するときに、同じ業界じゃない人からしたら何の魅力もありません。
きついこと⑩ノルマがある
就労移行支援は、1人でも多くの利用者さんに、1日でも多く来てもらった方がもうかります。
メンタルクリニックにアポとって主治医の先生に、「就職を考えている人にうちの就労移行支援をおすすめしてください」とか営業もしないといけません。

【就労支援員】やりがいやメリットもある
辛いことを包み隠さず書いたら、きついとか病むとか就労支援員の仕事が絶望的な感じに…w
でも、楽しいこともあります。
私が思った就労支援員のメリットは以下のとおり。
- 利用者さんが就職したときの達成感
- 自分の仕事観が明確になる
- コミュ力が鍛えられる
メリット①利用者さんが就職したときの達成感
自分が担当していた利用者さんが就職すると、普通にうれしいです。
もっというと、私は「就職できた」とよろこぶ利用者さんを見るのが好きでした。
メリット②自分の仕事観が明確になる
仕事が過酷なので、自分に足りてないものと直面させられますw
働く上で、自分が
- どれだけお金が欲しいのか
- どれだけ休みが欲しいのか
そういう仕事観みたいなものが明確になります。
メリット③コミュニケーション能力が鍛えられる
障害のある人と毎日接するので、コミュ力が鍛えられます。
とくに、ものごとをわかりやすく説明する能力が鍛えられます。
これは、何の仕事をしても役に立つ能力ですね。
私は対人支援の仕事を通して得たコミュニケーション能力を、転職のときの自己アピールにしました。
就労支援員に向いてる人・向いてない人
就労支援員に向いてる人・向いてない人の特徴は以下のとおり。
【就労支援員に向いてる人】
- 給料が安くても耐えられる
- 対人援助の仕事が好き
- 自分のメンタルをクリーンに保つのがうまい
【就労支援員に向いてない人】
- 仕事の大変さに見合った給料が欲しい
- 対人援助の仕事はしたくない人
- 将来性のある仕事をしたい
向いてない人が就労支援員をやると、メンタルを病むリスクもあります。
「これだけじゃ自分が就労支援員に向いてるか、よく分からないよ」という人は、次で就労支援員が自分に合ってるか判断する方法を紹介します。
【就労支援員はきつい】自分に合った仕事の見つけ方

どうやったら自分に合ってる仕事って見つかるんだろう?
私はミイダスで、自分に合った仕事を見つけました。
これ系のネットで適職をAI診断できるものはいっぱいありますが、ミイダスが一番精度が高かったです。

質問数が多めですが、その分だけ正確です。
- 自分に向いている仕事
- 向いていない仕事
- 苦手な上司のタイプ
などがわかります。
ミイダスを使えば、就労支援員が自分に向いているかわかります。
人にキャリアの悩みを聴いて欲しい人は
自分で考えるだけじゃなくて、人に話を聴いて欲しいという人もいるかと。
プロに相談するなら、キャリアカウンセリングもアリ。

無料で1回体験してみると、雰囲気やサービス内容について深く理解できます。
キャリアカウンセリングは、ポジウィルキャリアやマジキャリ
とかが大手ですね。
どちらかというと、親身に話を聞いてくれるポジウィルキャリアがおすすめ。
初回の無料相談だけでも、話を聞いてもらって自分の考えを整理できます。
ポジウィルキャリアの口コミなどが気になる人は、こちらの記事もどうぞ。
就労支援員がダメなら転職もアリ
ここまで読んで、就労移行支援の支援員なんて絶対イヤという人は、ほかの仕事を探しましょう。
おすすめの転職エージェントは以下の3つ。
- リクルートエージェント:求人数の多さが魅力
- ウズキャリ:定着率(就職後に長く働き続ける人の割合)の高さが魅力
- doda:LINEで連絡など使い勝手の良さが魅力
転職エージェントは、複数登録が基本。
比較して自分に合うところを見つけられるから。
仕事がきつい就労支援員をやっていくために

就労支援員でもうまくやっていくためにできることをいくつか紹介します。
対策①資格手当をもらう
就労移行支援では、以下の資格をもっている人には資格手当がついて収入アップが期待できます。
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
- 臨床心理士
- 理学療法士
- 公認心理師
企業によって資格手当の対象資格や手当の金額は異なるので、よく確認しましょう。
対策②管理職になる
就労移行支援だと、サービス管理責任者や施設長などの管理職になると3~5万円くらいは昇給の可能性があります。

サービス管理責任者については、厚生労働省のホームページにくわしい資料があります。
対策③副業をする
最近の就労支援員の求人をいくつか見ましたが、「副業OK」としている求人も多かったです。
副業には以下のようなものがあります。
- Webライター
- 動画編集
- ウーバーイーツの配達パートナー
副業について興味がある人は、こちらの記事をどうぞ。
HSPという心身ともに刺激に敏感な人向けの記事ですが、HSPじゃない人にも役立つ内容になっています。
就労支援員についてのよくある疑問
就労支援員について興味がある人によくある疑問・質問をまとめました。
Q:就労支援員とは?生活指導員や職業指導員と違うの?
A:就労支援員も生活指導員も職業指導員も同じです。
やること一緒ですw
福祉施設は1つの施設に
- 職員が何人以上いないといけない
- 職業指導員、生活指導員、就労支援員は何人ずつ必要
みたいな決まりがあります。
私のいた就労移行支援では、誰が何やるかは適当でしたよw
私も、現役の時、就労支援員の時もあれば、生活指導員だったり、兼任したこととかあります。
そもそも就労移行支援って何?という人は、「就労移行支援ポータル」の記事をどうぞ。
私がライターとして、記事作成でかかわっています。
Q:就労支援員になるのに資格はいるの?
A:いりません。
全然違う業種から転職してきて、資格とかなくても就労支援員なれます。
資格なくても就労支援員になれるので、採用のハードルは低いです。
就労支援員はきつい【向いているかは要検討】
ストレス、お金、将来性など、就労支援員はきついです。
ただ、仕事の価値はお金や将来性だけではありません。
就労支援員でも楽しいことも、もちろんあります。
でも、誰でもやれる仕事ではないので、自分が向いているかはよく考えておいた方が失敗のリスク減らせるかと。
私からは、かなり色んなぶっちゃけ話をお伝えしました。
参考になれば嬉しいです。