
就労支援員ってきついの?
自分に向いてるのかな?資格とか必要?仕事内容も知りたい。
大変な仕事はイヤだな…自分に合った仕事で無理なく働きたい…
この記事では、こうした疑問や悩みにこたえます。
この記事でわかること。
- 就労支援員の仕事内容や何がきついかわかる
- 自分に就労移行支援の支援員が向いているかわかる
- 自分に合った仕事の探し方がわかる
私は元就労支援員です。
就労移行支援事業所で、臨床心理士として勤務していました。
結論、就労支援員はきついです。
私は3年で辞めました。
私の3年間の経験をぶっちゃけて行くので、就労支援員になるとどんな未来があるのか想像してみてください。
そもそも、就労支援員って何とか、生活支援員とかと何が違うかも解説します。
目次
就労支援員のきついこと3つ【元支援員の体験談】
就労支援員のきついことは以下の3つ。
- ストレスが多い
- 給料、収入、ボーナスが少ない
- 将来性がない
1つずつ体験談をもとに、解説します。
きついこと1.就労支援員はストレス多くて大変
就労支援員は、精神障害や発達障害がある人と接することになります。
世の中の常識は通用しません。
健常の人とのコミュニケーションとは、異なることも多いです。
クレーマーと化してしまう人もいる
症状の悪化により、クレーマーと化してしまう人もいます。
「面談で、この支援員にこんなこと言われた。
傷ついた!
慰謝料払って欲しい。裁判にする。」
と裁判沙汰になるケースもあります。
就労移行支援の施設によっては、こうしたトラブルを避けるために、面談室にカメラを設置して録音録画しているところも。
- 「あの支援員がムカつく」
- 「担当を変えて欲しい」
- 「市役所に苦情を言いに行った」
日常茶飯事です。
心無い言葉を浴びせられても、それに対して毅然と接して、その人が就労に向かって行けるような対応が求められます。
自分の心をクリーンに保つのが大変。
きついこと2.就労支援員は給料、年収、ボーナスが少ない
感情労働で、仕事がきついのに給料が安いです。
私の場合、月収手取り20万円くらい、年収は250~300万円くらいですね。
臨床心理士の資格手当ついて、この額です。
資格持ってないともっと安いです。
求人票の給料は信じてはダメ
就労支援員の求人募集で、月給書かれていると思いますが、信じちゃダメですよ。
求人票の月給は
- 入社何年も経ってる人
- 施設長やサービス管理責任者
など、給料高めの人たちを含めた平均額を幅持たせて書いてます。
だから嘘ではないんですよw
でも、普通の社員の手取りはそんなに高くないです。
体験談:中高生のお年玉みたいなボーナスで絶望
入社後、初めてのボーナス支給の時。
私は中途入社だったためか、ボーナスなかったんですよ。
中途入社の私はしょうがないです。
でも、私より先輩の人が「ちょっとボーナス見てみよ!」ってチェックしたら
「ボーナス5000円なんだけどwウケるー!wwww」
と大爆笑していたのが今でも忘れられませんw
こんな額で「ボーナス支給あり」とかいわれるくらいなら、ナシって書いてる方がよかったですねw
きついこと3.将来性がない
就労支援員に、昇給は期待できないです。
そもそも福祉の業界自体、儲かってないのでしょうがないです。
どれだけ将来性がなくてヤバいか、私の会社の地獄のようなエピソードを紹介します。
なんと昇給額より、新卒の初任給の上昇幅の方が大きくて、入社5年目の社員より5年後に入社してきた新入社員の方が給料高かったですw
そんなことある?www
「役職につけば収入も増える」と期待してはいけない

仕事の増える量の方が、はるかにヤバいですw
私は、役職者の人が労働量に見合う給料をもらっていたとは思いませんでした。
福祉の施設には「サービス管理責任者」と呼ばれる資格を持った人が必要。
通称「サビ管(さびかん)」といいます。
サービス管理責任者の人、何人もメンタル病んで辞めて行きましたw
あの給料でこの仕事量…
まあそうなるよな、と思いました。
年収ヤバくてお金のない施設長
私が一番、この仕事、将来性がないなと思ったのは、このエピソード。
施設長の男性上司、お昼ご飯がだいたいカップ麺。
それもスーパーとかドラッグストアで売ってる、知らないメーカーの安いカップ麺w
子どもがいたんですが、部活の道具買ってあげられなかった話とかしかない…
最悪なのが、職場の人の結婚式のご祝儀。
同僚の女性が結婚式に、この上司を当然呼ぶわけです。
上司なんでご祝儀の額を高め想定で、引き出物もほかの人より高めのものを用意。
そしたら上司、なんとご祝儀がほかの人たちと同じ額w
この話を聞いて、

と絶望しましたねw
就労支援員の仕事内容【楽しいことややりがいもある】
辛いことを包み隠さず書いたら、なんか絶望的な感じに…w
でも、楽しいこともあります。
くわしい仕事内容などを解説しつつ、楽しい部分を紹介します。
就労支援員とは?生活指導員や職業指導員と違うの?
就労支援員って大体、就労移行支援施設にいる支援員さんのことです。
他にも生活指導員とか、職業指導員ってありますが、ぶっちゃけみんな同じw
やること一緒ですw
福祉施設は1つの施設に
- 職員を何人以上いないといけない
- 職業指導員、生活指導員、就労支援員は何人ずつ必要
みたいな決まりがあります。
私のいた就労移行支援では、誰が何やるかは適当でしたよw
私も、現役の時、就労支援員の時もあれば、生活指導員だったり、兼任したこととかあります。
そもそも就労移行支援って何?という人は、こちらの記事をどうぞ。
私がライターとして、記事作成でかかわっています。
就労支援員に資格はいらない
全然違う業種から転職してきて、資格とかなくても就労支援員なれます。
会社によっては臨床心理士とか精神保健福祉士とか持ってると、資格手当がついてちょっと給料上がるケースも。
資格なくても就労支援員になれるので、ハードルは低いですよ。
就労支援員の仕事内容
就労支援員の仕事内容は、以下のとおり。
- 利用者さんとの面談
- カリキュラムの講師担当
- 応募書類の添削、面接練習
- 病院、面接、ハローワークなどへの同行支援
- 関係機関への営業
会社によって仕事内容は異なる
就労移行支援の施設によっては、1人の職員が1人の利用者さんを最初から最後まで担当することも。
また、施設によっては、入所直後の生活リズムを整える段階の利用者さんを担当する支援員はこの人。
入所何か月以上で、本格的な就活する人はこの支援員が担当、みたいにしているところもあります。
営業活動も、支援員が営業もやっている会社もあれば、営業担当を別で雇っている施設も。
求人票を見たり、面接の時などに確認してみましょう。
就労支援員の楽しいこと【やりがいもある】
私が楽しかったな、よかったなって心に残っていることは以下のとおり。
- 通所を通して利用者さんの症状が改善していくのが見られる
- 就職して元気に働いている姿を見られる
就職できる人もいれば、就職できないまま退所する人もいます。
でも、就職できてもできなくても、通所を通して朝起きられるようになったりとか、そういう変化があると、やっぱり良かったなって思います。
もし就労移行支援に通ってなければ、一生家にいるだけだったかもしれない人が、外に出て社会とのつながりを持つことには大きな意味があると思います。
就職して元気に働いている姿を見ているのも、グッとくるものがありました。
実はその後、体調を崩して短期で離職してしまう人もいるのですがw
それでも、ずっと働けないままだったかもしれない人が、就労を経験できたことには意味があると思います。
体験談:私が就労支援員を辞めた理由
楽しいこともありましたが、それでも就労支援員辞めました。
たしかに、利用者さんの変化とか就職とか嬉しいんですよ。
でも、実は就職をきっかけに病状が悪化したり、早期に離職する人も結構いる。

と思ってしまった。
「支援しない方がよかったのでは」という後悔
特に、就職したことで逆に就労移行支援に通う前より病状が悪化する人も。
- 就職なんてしない方がよかったのでは?
- 支援しない方がよかったのでは?
という考えがどうしても頭をかすめます。
一生家にいるだけだったかもしれない人が、社会とのつながりを持てたんだから、と言い聞かせてはきました。
でも、
これをこの給料でやらなきゃいけないのもしんどい
と私は思ってしまいました。
就労支援員に向いている人・向いていない人
ここまでのことから、就労支援員に向いてる人の特徴は以下のとおり。
- 給料安くても耐えられる人
- 自分のメンタルをクリーンに保つのがうまい人
- 自分の問題と他人の問題をきっちりわけられる人
給料の安さは、どうにもできません。
業界としての問題。
だから、ここに対する割り切りができないと無理。
もしくは、それでも福祉の仕事したいって気持ちがないとしんどい。
メンタルもクリーンに保つのがうまくないと、私の上司や先輩のように自分がメンタル病みます。
また、支援の仕事には就労支援員だけでなく、自分の問題と他人の問題をわけて考える力が絶対に必要。
支援者として、できる限りの支援はすべきですが、結局は利用者さんの人生はその人の人生です。
福祉の業界に対する疑問があるならしんどくて大変
福祉の業界の低賃金や過酷な労働は、社会問題にもなっています。
福祉の道を志す人は、みんな責任感が強く体力もある人たちばかり。
そういう人じゃないと生き残れないです。
でも、そういう人のやる気や能力にフリーライドして、安く労働力を買いたたくのは問題だと私は思っています。
で、結局私は就労支援員を辞めています。
私のように、福祉の業界に対する疑問があると、実際に就職した時、疑問じゃなくて確信に変わります。
なので、福祉の業界にちょっとでも疑問があるタイプは、就労支援員になるのやめたほうが無難です。
就労支援員で大丈夫?自分に合った仕事の見つけ方

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- 自分に向いている仕事
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まとめ:就労支援員はきつい【向いているかは要検討】
ストレス、お金、将来性など、就労支援員はきついです。
ただ、仕事の価値はお金や将来性だけじゃないです。
就労支援員でも楽しいことももちろんあります。
でも、誰でもやれる仕事ではないので、自分が向いているかはよく考えておいた方が失敗のリスク減らせるかと。
私からは、かなり色んなぶっちゃけ話をお伝えしました。
参考になれば嬉しいです。
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