- 「最近、自分がHSPと気づいたけど、周りに打ち明けるべき?」
- 「HSPで生きるのつらい、誰かに分かって欲しい」
- 「HSPってカミングアウトして、理解されなかったり否定されるのが怖い」
この記事は、こうした疑問や悩みがある人向けです。
私自身、HSPで色んなしんどさがあって、誰かに分かって欲しいと思うことも多くありました。
けれども、リアルの家族や友人には、一切打ち明けていません。
また、HSPであることをカミングアウトしなくても、私は充分ハッピーです。
その理由もこの記事で書いていきます。
理解者が欲しかった
HSPとか関係なく、自分のことを分かってもらえるのは嬉しいですよね。
それも、自分のダメなところ、苦手なところも理解してもらえると特に。
こんな自分でもいいんだって思える。
頑張ろうと前を向けるようになる。
私もいろんな自分の生きづらさを分かってくれる誰かが、ずっと欲しいと思ってました。
コミュニケーションが苦手な私
私は、人とのコミュニケーションが苦手です。
- これをいったら相手が気分を悪くするんじゃないか?
- あれやりたいこれやりたいって言っても、我がままだと思われるのでは?
- 自分が今この一言を我慢すればそれで終わる
とか考えて、自分の言いたいことが言えません。
また、対面で大人数で話すような場が、壊滅的に苦手です。
大人数で飲み会とかしんどいです。
取り留めない話をみんながマシンガンのようにデカい声で酔っぱらって話してると、まずうるさいww
大きな声とか音が苦手なので、もうイヤですw
特に個室じゃない飲み屋だと、周りの声もうるさかったり…。
なんか言いたいことあっても、いつ話せばいいのかタイミングが分からなかったり、別にこれ言わなくてもいいなって結局黙ってしまう。
黙った結果、失敗する
一番いいのは、コミュニケーションをそもそも取らないことという結論に達しました。
何でかというと、あれこれ考えて黙ってた結果
- 楽しくなさそうに思われて(実際にそうw)、周りに気をつかわせてしまう
- 会議中も発言しないので、やる気がないと思われる
という展開を迎えました。
会議中発言しないのは、実際本当にやる気もないこともありましたがw
せめて誰かに分かって欲しい
何十年という積み重ねの上に作られた、このコミュニケーションへたくそな人格。
今更どうにかするのが、いかに難しいか…
コミュニケーションがうまくなれないならせめて、自分が感じている難しさや生きづらさについてせめて誰かに分かって欲しいと思いました。
飲み会がしんどいこと。
黙ってしまうこと。
誤解されてしまうこともあること。
そして、それでもいいのだと思ってくれる人がいたら。
ただそれだけで、どれほど生きることは楽になるか…
HSPであることで起こる、色んな生きづらさについて、理解してくれる人が欲しいなと思っていました。
けれども、私は結局、自分がHSPであることをリアルの家族や友人知人には、誰一人として打ち明けていません。
なぜHSPであると打ち明けるのをやめたか
そもそも私は、自分以外の誰かが私を理解してくれると到底思っていません。
理解してくれる人が欲しい、と思いながらも、それが叶わないこともよく分かっていました。
子どもの頃からの長い積み重ね
HSPは「刺激を敏感に感じ取る神経システムによるもの」と、言われています。
この神経システムは生まれつきなので、HSPの人は子どもの頃からHSPです。
私も子どもの頃からずっと
「なんか生きていくのしんどいな」
「でも、私が気になることや、つらいことも周りの人はそうでもなさそう」
とずっと思ってました。
人に理解されなくて苦しい思いをしたことも、数えきれないほどあります。
人間関係だけ考えても、たくさんの傷つきがありました。
でも、それは私に限った話ではありません。
HSPでなくても、誰だって人間関係やコミュニケーションの中での失敗やつらいことをいくらでも体験してきていると思います。
でもどうしてかみんな、それでも果敢に誰かと親しい関係になろうとしていくじゃないですか。
私には到底理解不可能な行動ですw
つまり、向う側の人から私を見たら、私も同じように理解不可能だと思うんですw
傷つけば傷つくほど、分かってくれる誰かを探そうという気をなくしました。
人間怖い!
他人怖い!
もはやトラウマ状態w
何か言えば否定されたり、分かってもらえない感覚だけが残ったり。
もういっそ、誰も私のこと分かってくれなくても良いから、せめて心無い言葉で傷つけてくるのやめて欲しい。
家族でさえもが私を理解してくれなかったり、心無い言葉で私の心に傷を残したこともあって、
「人は私を理解してくれない、それどころかむしろかかわると余計な傷を負う」
という考えが半ば確信にw
気が付けば、人との交流を避けるようになりました。
行きたくない飲み会はパス。
友達からの結婚式のお誘いも、どうにかこうにか相手の気分を悪くしないような理由をつけてパス!
会議とかどうせ喋れないから、会議の必要が基本無いフリーランスに転職!
フリーランスになったのとか、ある意味行動力すごいなって感じですけどw
ちなみに、フリーランスになった時の話はこの辺の記事で書いてます。
そんな感じで、嫌なものを徹底的に避けるようになりました。
そうやって人との交流をさけたことで、大きくストレスは減りました。
たまに分かってくれる人もいる
私のこと世捨て人みたいに思われるかもしれませんが、友達はいますよw
数は少ないんですけどw
無理だと思う関係をとにかく切り捨てていった結果、むしろそれでも一緒にいられる人たちが残りました。
本当に感謝です。
また、たまに高い共感力や本人の人間性のなせる業なのか、HSPの私の面倒くさい性格に理解を示してくれる人がいます。
ありがたい話です…。
私自身、臨床心理士、公認心理師という資格を持っているため、同業者と会うことも多いです。
そういう人とか特にですが、たまにめちゃくちゃ話の分かってくれる人に遭遇します。
そもそもHSPは5人に1人
HSPと打ち明けても理解されないと思う理由は、もう1つあります。
そもそもHSPの人自体が、世の中に少ないからです。
人間、自分の体験したことのないもの、自分にない感覚に対して理解を示すのは難しいものです。
一部、それを可能にするカウンセラーとかのプロはいますが、基本日常生活の中でそういう人に出会えるのを期待できません。
HSPは5人に1人と言われています。
確率的に考えれば、5人に打ち明けても、同じ感覚を持ち、理解してくれる可能性があるのは1人です。
少なくないですか?www
しかもHSPとはいっても、何に難しさを感じているとか、どういう刺激に敏感かは一人ひとり異なります。
同じHSPでも、他のHSPの気持ちに理解を示すことが難しいこともあります。
そう考えると、「HSPです、生きるのつらいです」と打ち明けても、理解してもらえない恐怖の方がはるかにデカいです。
その恐怖と引き換えにしてまで、打ち明けるメリットがあるとも思えませんでした。
そして、実際に私はHSPであると打ち明けることなく、ハッピーに生きてます。
人に理解されなくても、孤独感は埋まる
人に理解してもらうだけが、孤独感を埋めるわけじゃありません。
- 自分の好きなことをやる
- 自分らしく生きていく
- 孤独を感じるゆとりもないくらい夢中になるものを見つける
こうした方法で、たとえ誰かに理解されなくても、あなたの孤独は埋まるかもしれません。
私は埋まりました。
フリーランスになって、現在ライターとして仕事をしています。
自分のやりたいことにひたすら集中できる環境になったことで、毎日夢中で仕事しています。
絵や漫画を描くのを趣味にしているのですが、趣味に使える時間も増えて、趣味にも夢中になれました。
ここに来るまで何十年という時間をかけて、大変なことも山ほどあって。
もちろん大変なことは、今もたくさんありますが、自分の生きづらさを誰にも理解してもらえないという孤独感は埋まりました。
それでも、もし打ち明けるなら
どうしても自分1人の心で抱えるのが難しいなら、打ち明ける方法もあります。
個人的におすすめの方法はこの3つ。
- 得意不得意を伝える
- 専門家に頼る
- SNS
得意不得意を伝える
「私はHSPです」って言っても、失敗する可能性大です。
そもそもHSPという言葉自体、知らない人が多いです。
何か変な病気なんじゃないかと、変に腫れ物のように扱われたりするかもしれません。
なので、あなたの具体的な得意不得意を伝えてみましょう。
- 自分は人とのコミュニケーションが苦手です
- 色々考えちゃって言葉で伝えるのが難しくて…
- 大きい音が気になりがちで…
これなら、相手にも分かりやすいです。
専門家に頼る
カウンセラーに相談する、という方法もあります。
HSP専門のカウンセラーの方もいらっしゃいます。
自分自身が抱える生きづらさ、理解して欲しい気持ちなど専門家に相談するのも方法の1つです。
なお、怪しい勧誘やカウンセラーには騙されないようにご注意ください。
何とかカウンセラーの名をかたった、怪しい人は大勢います。
ちゃんとしたカウンセラー、クリニックにかかって下さいね。
SNS
ツイッターやブログなどで、「HSPです」と打ち明けるのもアリ。
私も、こうしてブログ書いてますし、ツイッターでもHSPと公表しています。
リアルでは打ち明けていませんが、オンラインではHSPであると打ち明けています。
確かに、ツイッターなどのSNSを使うことにはデメリットもあります。
そもそもツイッター自体が刺激も多いので、HSPの人には不向きな面があります。
でも、いろいろ対策も可能です。
詳しくはこちらの記事を参考にどうぞ。
ツイッターなどのSNSを使ってたのHSPの人と交流するのも、アリです。
まとめ:人生は人それぞれ
同じHSPでも人それぞれです。
幸運にも「HSPである」とカミングアウトしても、理解してくれる家族や友人に恵まれる人もいるでしょう。
一方、人に打ち明けるなんてそもそも無理!という人もいるでしょう。
あなたがどう感じるかということに、正解不正解はありません。
私がここまで書いてきた記事の内容と、あなたが感じたことが違っていても、いいと思います。
私の考えを踏み台にして、あなたが自分に合う考え方、生き方を見つけてください。