人よりもいろんなことが気になってしまうHSP。
自分の仕事の遅さに、困ることも多いと思います。
私もHSPです。
実は臨床心理士と公認心理師の資格を持っています。
これまで公務員や民間企業で働いてきましたが、つらすぎてフリーランスになりました。
会社員時代や今のフリーランス生活の中で、
私が実際に試してうまく行った5つの方法を紹介します。
HSPの方の参考になれば、嬉しいです。
HSPが仕事の遅い原因
HSPの私がなぜ仕事が遅いのか。
結論、合格点の基準が周りに比べて高すぎるから。
「これでいい」と思える基準が、高すぎることが仕事の遅い原因でした。
なんなら仕事の遅さだけではなく、いろんなストレスの多さも合格点の基準の高さが原因だと思います。
最優秀の成績をとっても、これでいいと思えない
自分の基準が高すぎると、私が確信したエピソードがあります。
昔勤めていたところで、最優秀の成績をとって表彰されたことがあります。
でも、それでも私は「これでいい」と思えませんでした。
もちろん表彰されたこと自体は嬉しいのですが、
- もっとあそこは、こうすればよかった
- こういう風なやり方もあった
と、脳内反省会ばかり開いてました。
当時は、「この成績に甘んじることなくもっと努力を」と、良く言えば向上心があったのかもしれません。
でも、何年か経ち、自分がHSPであると知ってから思いました。
私の合格点の基準が、周りと違いすぎてたのだ、と。
その完璧さ、誰かに頼まれましたか?
努力するとか、向上心があるとか。
そういうポジティブな言い方もできます。
でも、合格点の高さゆえに、仕事を続けるのがしんどくなりました。
「これでいい」と思える仕事ができるまで、毎日残業。
休日出勤も当たり前状態。
私は結局、最優秀の成績をとったりしながらも、その仕事をやめています。
そして、何年か経ってから思いました。
「その完璧さ、誰かに頼まれたの?」
その基準の高さを誰かに求められたわけでもないのに、頑張りすぎてつらくなっただけ。
仕事も結局やめることになって。
私には何も残りませんでした。
これではダメだな、とようやく気付きました。
仕事が遅いHSPに効果があった5つの方法
そう思って、私は仕事の遅さ、自分の基準の高さを何とかしようといろいろ試しました。
結果、効果があったのは次に紹介する5つの方法です。
- 締切は絶対に守る
- クォリティは6割でOK
- 頼まれてないことはやらない
- 戦う相手は常に自分自身
- フリーランスになる
1つずつ解説していきます。
締切は絶対に守る
締切のある仕事は、絶対に締切に間に合わせましょう。
「締切を過ぎる」のは、誰が見てもはっきり失敗と分かるからです。
- 仕事の丁寧さ
- クォリティの高さ
など、ちょっとあいまいな基準と異なり、締切の基準は誰が見ても同じです。
締切が4/3なら4/3を過ぎることは、誰が見てもアウトです。
よっぽど無茶な締切の仕事を振られたら、別です。
もし、無茶な締切の場合は、その時点で「難しいです」と言っておきましょう。
締切は誰の目にも明らかな基準なので、絶対に守りましょう。
クォリティは6割でOK
HSPの人の場合、「これでいい」と思える基準が周りの人より高くなりがち。
つまりは、私が気になることを、周りはぶっちゃけ気にしてませんw
なので、私は「仕事のクォリティは6割でOK」と考えるようにしました。
こうすれば、締切にも間に合いやすくなります。
6割でいいやと思えれば、ストレスも減ります。
頼まれていないことはやらない
HSPあるあるですが、
- こうした方が良いかなとか
- 自分がこれもやった方が良いかな
とかいろいろ気になります。
頼まれてない仕事はやらないでOKです。
刺激に敏感なHSP。
読まなくてもいい空気まで読んでしまっていることも、多いです。
自分がつらくなるほど、周りに気を使う必要はありません。
何かやろうとした時に
- これ、私がやる必要ある?
- 誰かに頼まれたの?
と自分に問いかけるようにしました。
戦いは常に自分と
「昨日より今日、早くできるように」を心掛けました。
周りの誰かと自分の作業スピードを比較するのは、やめましょう。
ストレスにしかなりません。
過去の自分より、早く作業ができるようにするを心掛けましょう。
それを繰り返しているうちに、結果として人並みにできるようになっているというのが理想です。
HSPは5人に1人程度といわれています。
HSPなら、周りの4人が気にならないことが、気になってます。
そんなほかの4人と比べたら、ショック受けるだけ。
比べるべきは、過去の自分です。
フリーランスになる
自分に合った環境で仕事できれば、作業スピード上ります。
私自身、フリーランスになってから
- 1人で静かに仕事ができる
- 人間関係のストレスがない
- 人の目が気にならない
などメリットだらけ。
結果として、作業への集中力も増して、作業効率が良くなりました。
確かにフリーランスになるのは大変です。
勇気と覚悟と、ある程度の努力が必要。
でも、私は会社員を続けていく方がよっぽど大変でした。
この辺のフリーランスになった時の話は、こちらをどうぞ。
本当にフリーランスになるのは、大変でした。
なった今も、新しい働き方に試行錯誤の日々。
収入も減りましたしw
でも、収入も上げていけばいいだけです。
会社員を続けていたら、一人で静かに仕事するというのは絶対に叶わなかったと思います。
刺激に敏感なHSPにとってフリーランスは、魅力的な働き方だと思います。
選択肢の1つとして、検討してみるのもアリです。
本当につらいなら、逃げもアリ
ちなみに、仕事が遅いHSPの人向けに対処法を書いてきましたが、本当にしんどくてヤバかったら逃げましょう。
私が臨床心理士という仕事をしていたころ。
働きすぎだったり、人間関係のしんどさを我慢しすぎて精神を病んだ人たちと数多く出会ってきました。
過去にこんなツイートをしました。
メンタルの病気も、かからないのが一番と思ってる。
発症してしまっても、「これ以上悪くしない」が大事です。私が特に心理学の中でも健康心理学という分野を専門にしているからですが、大事なのは予防です。つらい経験が強さになる理論で考えるには、病気になって失うものがあまりに多すぎ。
— やまざき@臨床心理士・公認心理師Webライター (@pote10potemaru) March 17, 2021
これは私、一個人の考えですが
メンタル系の疾患はかからないのが一番。
かかってしまったのだとしたら、これ以上悪くしないことが一番。
私は、そう思っています。
なので本当に仕事しんどかったら、辞めましょう。
今は、退職代行というサービスもあります。
退職代行J-NEXT:20000円、返金保証あり
退職代行ガーディアン:29800円、追加費用発生なし
どうしてもしんどい時は、逃げましょう。
まとめ:いろいろ試して自分に合う方法を見つけよう
私が試して「これはよかったな」と思う、5つの方法を紹介しました。
HSPとは言っても、
どんな刺激に敏感なのか?
何につらいのか?
は、人それぞれです。
私がうまく行った方法が、あなたには合わないかもしれません。
なので、もしうまく行かなくても落ち込まないでください。
失敗したんじゃないです。
「これは自分に合わなかった」という、経験を得ることができたのです。
私も、ここで紹介した5つ以外にいろんな方法を試して、失敗しました。
正直数えきれないくらい、失敗してます。
自分が生きやすくなる方法が、そんなに簡単に見つかるんだったら、とっくに生きるのは楽になってるはずですw
この方法ダメだったら、次はこれ、それがダメなら今度はこれ。
こんな感じで、どんどん試してきましょう。
試し続けるには、心が折れないように6割くらいでいいやの気持ちで行くのも忘れずに。